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摩訶尸羅婆陀本生譚
547のジャータカ
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摩訶尸羅婆陀本生譚

Buddha24Ekanipāta
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かつて、世尊が祇園精舎におられた時、遠い過去世における尊い菩薩の修行について説かれた。 その昔、菩薩が輪廻の迷いの中で、デーヴァ王インドラとして天上界に生を受けた時のことである。その名は「摩訶尸羅婆陀」(マハーシーラヴァータ)と呼ばれ、清らかな戒律を堅く守り、その徳は三界に響き渡っていた。摩訶尸羅婆陀王は、その清らかな戒律を何よりも大切にし、一日たりともそれを破ることなく、清らかに過ごされていた。 ある時、摩訶尸羅婆陀王は、自らの清らかな戒律の功徳を確かめようと思われた。そこで、王は八万四千もの孔を持つ黄金の網を地上に広げ、その網の上に座し、自らの戒律の清らかさを瞑想された。網の孔からは、王の清らかな徳が光り輝き、三千世界を照らし出した。その光は、あらゆる苦しみに沈む衆生を救済し、彼らに安楽をもたらした。 この摩訶尸羅婆陀王の清らかな戒律の功徳は、悪魔マーラでさえも恐れるほどであった。マーラは、王の清らかな徳を妬み、王を誘惑しようと様々な策略を巡らせた。しかし、摩訶尸羅婆陀王は、揺るぎない戒律の力によって、マーラの誘惑をことごとく退けた。 王の徳は、天上界だけでなく、人間界にも広がり、人々に敬愛された。王は、その清らかな戒律を説き、衆生を善き道へと導いた。 この物語を説かれた世尊は、比丘たちに仰せられた。「比丘たちよ、この摩訶尸羅婆陀王こそ、今の私である。過去世において、私は清らかな戒律を堅く守り、その功徳によって衆生を救済してきたのである。皆も、この戒律を大切にし、清らかな行いを積むならば、必ずや悟りを開くことができるであろう。」 この教えを聞いた比丘たちは、深く感動し、戒律を守ることを誓った。

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💡教訓

許しと機会を与えることは、過ちを犯した者を善へと導く。

修行した波羅蜜: 慈悲の波羅蜜、哀れみの波羅蜜、真実の波羅蜜

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